色をつくる  
  - 色彩のある草木染めとフリーレース -

               

 染織家、志村ふくみさんは常々、”草木染めでは
色は自然から頂くもの”と述べられてます。 
 豊かな自然から美しい色を煮出したり、
媒染にかけたりして
私たちははんなりした草木染めの色を得ることができます。

 しかし、それらの自然から頂く色をさらに重ねることによって、
又違う新たな色を作り出すこともできるのです。
 従来では、草木染めでは
緑、黒は単独では出せないと言われてきましたが、
敢えて、色を重ねることや、
媒染を工夫することで色彩を持たせました。

 一方、敬愛する村上春樹氏の新著では
”色彩をもたない田崎つくる”は
自分には色がなく、空っぽだと述べてます。
 
2013年、私は既成の草木染め色ではない
新しい自分らしい色を創りだしたいと考えました。
今回の作品展では、敢えて、”創った色”を、
”溶ける布”を使っtてのフリーレースによる作品を紹介させてもらいます。
 
 
        
 
 
 
☆従来の草木染めでは得られにくいとされている緑色を、黄色の染料と、青の染を重ねて敢えて、緑色につくる。
                   
                                             手織り+フリーレース

☆ 幻の”ウメノキゴケ”の染色にチャレンジして、趣のある赤紫をつくる。

                  
 
                                                     染めオーガンジースカーフ+裾フリーレース
 染めオーガンジー、フリーレースベスト


☆草木染めでは黒くならないが、タンニンの強い“ゲンノショウコ”で鉄媒染を重ねて黒をつくる。
 
                    
 
 
 
☆紅花の、黄色と緋色で朱色をつくる。 
 
    シルク手織り+フリーレース